ランチジャーの 「保温効力」について 夏でもお弁当を腐らせない正しい使い方と注意点  

ランチジャーは魔法瓶と同じ真空構造で、50℃~約70℃でお弁当やスープを保温する事が出来ます

保温性能は製品ごとに違いますが、商品説明などで「保温効力」を確認しましょう。購入の際は保温効力60℃以上のランチジャーをおすすめします

理由は「60℃」はお弁当を腐らせるほとんどの細菌が死滅または増殖を抑える温度だからです

しかし保温効力60℃以上のランチジャーでも夏はお弁当が腐りやすいことに変わりはありません

この記事では夏でもお弁当を腐らせないランチジャーの正しい使い方と注意点についてご紹介します

保温効力について

まず保温効力について詳しく説明します

保温効力とは

 保温効力は、室温20±2℃で、製品に規定量の95±1℃の熱湯を満たし、所定時間(ランチジャーは6時間)放置した時のお湯の温度です

例えば保温効力68℃のランチジャーなら朝6時に作ったお弁当は理屈では12時に68℃で保温されている事になりますが、それはもともとの食材温度が95±1℃であればで、実際には無理な話です

また、ランチジャーが保温するのはご飯とスープや味噌汁などの汁物だけで、おかずは常温でキープされます

sorami
この辺を勘違いされている方は多いのではないでしょうか
「保温効力」はランチジャーの性能の目安として考えましょう

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お弁当が腐る(腐敗)とは

お弁当が腐る(腐敗)は食材に付いた細菌が増殖して人体に有害な物質を発生することで、最も活発に細菌が増殖するのは夏場の気温と同じ30℃~40℃です

夏にお弁当が腐りやすいのはそのためです
sorami

つまり、60℃以上を保てば細菌の死滅あるいは増殖を抑え、お弁当が腐ることはありません。それでは、お弁当を腐らせないランチジャーの正しい使い方と注意点について話を進めます

ランチジャーの正しい使い方

お弁当を腐らせない為には料理を作る時から気配りが大切です

ご飯

炊き立てご飯の温度は90~95℃なので、ご飯は炊きたてを入れすぐに蓋をしましょう。少し冷ましてからは逆効果です

また残りご飯を中途半端に加熱したり、炊き込みご飯やチャーハンなどは具材の温度が上がらず腐りやすくなるのでお勧めしません

また、おかずをのせるのもひかえましょう

汁物

スープや味噌汁などの汁物は沸騰寸前まで加熱して容器に入れます。カレーなどは具材に熱が伝わるまでしっかり煮込むと良いでしょう

おかず

ランチジャーで保温できるのはご飯と汁物です。

おかずは料理してもご飯や汁物のように温度は上がりません。ご飯や汁物と一緒にランチジャーに入れても加熱されることは無く常温キープされるので最も腐りやすくなります

特に残り物の “レンチン” は注意してください

「おかず」はしっかり冷ましてから入れるか保冷剤を使って別々に持って行くのが一番です。とくにミニトマトやレタスなど生野菜を入れる時は注意してください

ミニトマトに「ヘタ」が付いていると赤や黄色にヘタの緑が加わりとても色鮮やかです。 ヘタがあるとつまんで食べやすいので付けたままお弁当に入れる方もいらっしゃるでしょう ですが「ヘタ」は、食中毒を引き起こす細菌が一番潜んでいる場所なんです

保温効力を高めるひと手間

ランチジャーは保温するだけで加熱することは出来ません。保温効力が68℃のランチジャーでも、本々60℃しかない食材は時間経過とともにそれ以下の温度になってしまいます

そこでランチジャーの保温効力を最大限に高める為に予熱をおすすめします

予熱方法

ご飯や汁物を入れる前に沸騰したお湯をランチジャーに入れ1~2分ほど待ちます。その後お湯を捨てて水分を拭き取りすぐにご飯、汁物、を入れ蓋をして下さい

sorami
保温効果が抜群に良くなりますよ

まとめ

ランチジャーの特徴をよく知って正しく使えば、夏でもお弁当が腐るリスクを減らす事が出来ます

ランチジャーの正しい使い方

 保温効力60℃以上のランチジャーを使う
 ご飯は炊きたてを使う 炊き込みご飯やチャーハンはNG 
 汁物は沸騰寸前まで加熱
 おかずは常温保存 しっかり冷ましてから入れるか別の容器で持ち運びする

以上がお弁当を腐らせないランチジャーの正しい使い方です。夏でも温かいお弁当を楽しんで下さいね

それではまた・・・