ブレーキパッドは新品で約10㎜の厚みがある摩擦材がブレーキローターを挟み込むことで安全に減速・停止させる車にとって重要な部品です
摩擦材の残量が3㎜ほどになったら交換時期ですから迷わず交換しましょう。もし擦り減ったブレーキパッドを交換しないで走行を続けていると他の所もダメになる場合があります。その時はより高額な修理費用が請求されますよ
今回はブレーキパッドと一緒に交換修理した周辺部品の名前と交換費用についてご説明します
ディスクブレーキの構造と仕組み
擦り減ったブレーキパッドをそのまま使い続けていると周辺部品も交換修理が必要になる場合があります。ここでディスクブレーキの構造と仕組みについて簡単に説明しておきます
ディスクブレーキの構造
一般的なディスクブレーキは「ディスクローター」「ブレーキキャリパー」「ブレーキパッド」の3種類の部品で構成されています
ディスクブレーキの構造
その他ブレーキホースやブレーキフルード(オイル)も周辺部品です
ディスクブレーキの仕組み
ブレーキペダルを踏むと油圧が発生して、ブレーキキャリパーの「ピストン」がブレーキパッドを押して摩擦材が内外からディスクローターを挟み込みクルマを減速・停止させます
一緒に交換した周辺部品と費用
普通ならブレーキパッドとブレーキフルード(オイル)の交換で済みますが、今回は周辺部品まで交換修理が必要になってしまいました
交換修理した周辺部品
ディスクローター研磨修理
すり減ったブレーキパッドの剝き出しになった土台はディスクローターを傷つけてしまいます。傷ついたディスクローターは強度も下がり、ザラザラになった面で交換したブレーキパッドの摩擦材を余計に削り取り寿命を短くしてしまいます
こうなるとディスクローターの 交換か研磨修理 が必要です
知り合いを通して1枚2,000円で出来ましたよ。感謝!
ディスクローター研磨修理 費用
今回の研磨修理費用は格安です。自動車業界人だった特権価格と言えます。通常だと車種にもよりますが研磨費用と脱着工賃で最低でも1枚6,000円以上かかると思います
ディスクローターの交換不備は命に関わる事故に直結しますので未経験の方はプロにお任せするのが一番です
ディスクキャリパー交換
油圧でブレーキパッドを動かしているのが「ピストン」です。普通ならパット交換の時に簡単にもとの位置に戻せるはずが今回は戻らない
セパレーター
少し強引にしたらオイル漏れ発生!!! この場合はディスクキャリパー交換になります
これは 摩擦熱による固着 が原因ですね
ディスクキャリパー交換 費用
私の車(ホンダ スパイク)の新品ブレーキキャリパーは片側20,000円以上します。部品代と工賃を含めれば片側30,000円は超えるでしょうね
そこで今回は「グーネットパーツ」で中古品を見つけました。交換作業は自分で行いますので工賃はかかりませんが9,000円の余分な出費です
ディスクキャリパーは新品だと高額になるのでリビルド品を使うことが多い部品ですが、本来はオーバーホールすればよほどの事がない限り交換不要です
オイル全量交換
ピストンが固着してしまうほどの摩擦熱が発生していたならブレーキフルードも熱劣化しています
オイルが劣化すると沸点が下がり走行中に気泡が発生し、「ブレーキがきかない」なんてことになりますよ(ベーパーロック現象)
今回は「HAMP(ホンダ)ブレーキフルード DOT4 1L」
以上が擦り減ったブレーキパッドを交換しないで走行していた為に一緒に交換する事になったした周辺部品と費用です
一緒に交換修理した周辺部品と費用
ディスクパッド以外に合計で13,000円も余分にかかってしまいました。しかし工賃はかかっていませんのでディーラーや修理工場なら実際には40,000円以上の高額修理になります
擦り減ったブレーキパッド まとめ
本当ならブレーキパッド(4,703円で購入)と「ブレーキ グリース」
ブレーキパッドは定期的に点検、交換が必要です。定期点検や車検見積りなどでブレーキパットの交換をすすめられたら迷わず交換しましょう
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