多肉植物の増やし方は葉挿し・挿し木・株分けの3つの方法があり、なかでも【株分け】が最も成功しやすい方法だと思っています
どの方法も成長期、春秋型だと3月~6月頃と9月~11月頃に行いましょう
多肉植物の種類によって適した増やし方がありますが、今回挑戦するハオルチア属は株分けに適した種類です
それでもやり方や株分け後の育て方が悪くて枯らしてしまったこともあります
今回は、前回成功した時の注意した点などを踏まえて ハオルチア属 星雲の舞 の株分けに挑戦します
多肉植物の増やし方
まず、成長期に行うと成功しやすいとお伝えしたが、多肉植物のの種類、お住まいの地域の気候に差がありますから成長期の終盤は避けた方が良いですよ
また最近は異常気象の影響もあるので、成長期を季節と言うより気温(栽培適温)で判断した方が良いかもしれませんね
今回、株分けに挑戦するハオルチアの栽培適温は15~20℃
まさに今が成長期ですね
まず、それぞれの増やし方の簡単な説明をします
葉挿し
葉挿しは植え替えの時に取れた生長点が残っている葉などを使う方法ですが発根・発芽にかなりの時間(2週間~1ヵ月)がかかります
生長点とは茎と葉のつなぎ目にあり赤っぽい点の様なものです
とった葉に生長点が無ければ発根することはありませんし、茎に残っていればそこから横芽が出ることもあります
挿し木(挿し芽)
挿し木(挿し芽)は親株から伸びた横芽をカットして発根させる方法です
すでに葉がある状態なので成功する可能性大です
株分け
株分けは根も葉もある子株を親株から外して増やす方法です
他の方法より成功確率はかなり高いと言えますね
それでは始めましょう
多肉植物の株分け ハオルチア 星雲の舞
株分けは親株の周で育った子株を分ける増やし方です
黄色い円の中が親株、その回りの赤矢印が子株です。3株はありそうですね
準備した物
- 株を植える鉢 こかぶ➟ポリポット 親株➟3号プラ鉢
- 水はけの良い用土 室内向け 観葉・多肉の土
- 鉢底網・石
- ピンセット・ハサミ・土入れスコップ
補足
現在は内径7.5cm(2.5号)の鉢です。親株をちょっと大きめの3号鉢に植え替え、子株は根がしっかりしたらまた植え替えるのでポリポットで様子を見ます
植え替えたハオルチアは室内で育てるつもりなので用土も室内向けを選びました。室内向けの土は虫が湧きにくいのでおすすめです
株分けを始める
⒈鉢から取り出す
プラ鉢なら横腹を揉むようにして土を崩し株全体を持って取り出します。素焼き鉢など硬い鉢の場合はピンセットなどを鉢と土の際に差し込み土を崩します
どちらも無理やりはいけません。根を痛めない様に優しく取り出します
ポイント
購入したまま育てていましたが鉢底石などは入っていませんでした
底の方の土が少し湿っているのが分かりますか?株分けは完全に土が乾いた時に行う方が良いですよ
⒉土を落とす
土を揉むように落とします。この時土が乾いていればとても落としやすいです。根の間に固まった土も取り除きましょう
また、茶色くなった根は軽くつまんで引っ張ると簡単に取れますので一緒に取り除いてしまいます
⒊株を分ける
土と痛んだ根を取り除くと子株の様子が分かります
親株と子株にキズを付けない様に注意しながら分けます
今回は5つの子株が採れました
その内しっかりした根があるのは2つです。残りは挿し芽にします
ポイント
挿し芽にする株は切り口を乾燥させる為1~2日放置します
⒋鉢と土の準備
今回は親株と根のある子株2つを植えて残りは後日挿し芽にしょうと思います
親株の鉢は下皿付の3号鉢、子株はポリポットです(100均で購入)
底穴網と鉢底石を入れ鉢底石が隠れるまで土を入れます
ポイント
土の層(深さ)は5∼6㎝
土の層が深すぎると水切れが悪くなり、根腐れの原因になりま。今回の鉢の高さは8㎝なので鉢底石は底から2cmほど入れました
⒌植え付け
株を鉢の中で宙に浮かすように持ち、株の位置を調えながら数回に分けて周りからスコップで土を入れます
ポイント
根がしっかり土に絡むように隙間が無いようにしましょう
⒍水やり
植え付けた後は根が土に馴染んでいない状態なので、3日~1週間ほど経ってから水やりします。その時はたっぷりと与えましょう
⒎置き場所
ハオルチアは直射日光が苦手なので室内の日当たりが良い窓際に置きます。時々窓を開け風を通してあげましょう
外の場合は薄日の当る日陰など直射日光が当たらない場所がおすすめです
多肉植物の増やし方 株分け 最後に
株分けに成功した時の要点をまとめてみます
- 株分けは子株が大きくなってから
- 成長期に入った早い時期に行う
- 水はけに良い土を使う (土の層は深くしない)
- 根が絡むように土を隙間なく入れる
- 植え替え後すぐに水を与えない
- 直射日光が当たらない明るい日陰に置く
これらの事に注意して株分けに挑戦してくださいね
最後までお付き合い頂きありがとうございました