ホテイアオイ(布袋草)はメダカの屋外飼育に欠かせない水草です。水面にプカプカ浮かんでいる姿は涼しげで自然な感じがします
布袋様のお腹のような浮き袋やハートにも見える葉、上手く育てるとうす紫色の綺麗な花を咲かせるところも魅力ですが、なんと言っても丈夫で育てやすいのが一番ですね
見た目だけではなくホテイアオイとメダカの相性は抜群で産卵床になったり、飼育水を浄化してくれたりと至れり尽くせりの水草ですが、増え過ぎるとメダカに悪影響を与えるようです
この記事ではホテイアオイの増え過ぎがメダカに悪影響与える原因とその対処法についてお伝えします
最後までお読みいただくとメダカにとってより良い環境が作れるはずです
ホテイアオイが良く育つ環境
ホテイアオイは水質の悪化にも強く日当たり良好の場所なら良く育ちます。その代わり低温には弱いので冬場は枯れてしまいます
肥料も必要なくメダカの糞などが分解してできた栄養だけで十分です
ただし水温が30℃以上になると枯れる事があるので水温が上がりやすい小さな水槽では注意が必要です
ホテイアオイの増え方
ホテイアオイは株自体も大きくなりますがランナーと呼ばれるパイプ状の茎(なのかなぁ)を伸ばし勝手に株分けします
環境が良ければ次から次へと異常な速さで株分けが進み、いつの間にか水面を覆いつくしてしまうほどです
ホテイアオイの驚異的な繫殖力こそメダカに悪影響を与える原因なのです
メダカに与える悪影響
株が増え過ぎたり育ちすぎると飼育環境が悪くなります。先ほどはメダカとは相性抜群とお伝えしましたがホテイアオイは身勝手なのです。メダカの住安い環境を維持しようとはしません
メダカに与える悪影響
ホテイアオイが日差しを遮断
ホテイアオイは水面に浮かんだ扇方の葉や浮き袋で夏の強い日差しからメダカを守ってくれますが、日差しを遮断することでメダカにとって大切な水中の植物プランクトンや藻類、他の水草などが光合成が出来なくなります
巨大化する根に注意
ホテイアオイの根は水質浄化やメダカの産卵場所にもなりますが、あご髭のように伸びて水面に浮かんだ見た目よりはるかに巨大化します
さらに、小さなメダカが 細かい根に絡まって死んでしまうこともあります
養分・酸素の独り占め
ホテイアオイの巨大な根は水中の養分を大量に吸収します。それこそ繫殖力の強さにつながっているのですが「日差しを遮断」と同じで他の生き物が住む環境を壊してしまいます
さらに恐ろしいことに日中は光合成で酸素を供給するホテイアオイですが、夜間は逆に酸素を吸収しています
メダカや他の生き物が酸欠になることさえあるそうですよ
それでは次にホテイアオイの増え過ぎに対処する方法です
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増え過ぎに対処する2つの方法
この様に、ホテイアオイが増え過ぎてしまうとメダカや他の生物に悪影響を及ぼす事になります
ホテイアオイが増え過ぎないように2つの対処方法を試してください
子株を間引く
ホテイアオイが子株を増やしたら、必要以上は迷わずランナーと呼ばれるパイプ状の茎を切り離して間引きしましょう
「そんなことをして枯れないの?」と思うかもしれませんが大丈夫です
間引きする時の注意点
実はホテイアオイは「生態系被害防止外来種」に指定されています
別名「青い悪魔」
香川県高松市の春日川で幅約35メートル約2キロにわたって埋め尽くし大量繁殖したニュースはご存じだろうか?
川とつながる取水・排水口をふさいでライフラインに影響する為、除去作業に多額な費用(税金)が必要になります
植物だからと言って間引きしたホテイアオイ(子株)を池や川、田んぼに捨ててはいけません ➟ 参考資料
私の場合は、間引きした子株をプランターや鉢に土植えにして花が咲くのを楽しみにしています
根を切る
上の写真でもわかる通り、底を這うように巨大化した根を切ると成長を抑えるとともにメダカが泳ぐ場所を回復できます
どれくらい切るかと言うと私の場合ザックリ半分にしてみました
根を切る時の注意点
ホテイアオイは「浮き草」なので根を切ってバランスが悪くなると傾いてしまうことがあります。その際は微調整が必要ですが写真ほどに育ったものは大丈夫でした
またホテイアオイはメダカの産卵床としての役目もあります
ホテイアオイの増え過ぎ まとめ
ホテイアオイは増え過ぎるとメダカに悪影響を及ぼします。以前知人から「すぐに増えるから注意しないと、メダカが死んじゃうよ」と言われて色々調べてみましたが本当のようです
メダカや他の生物のことを考えてバランスの取れた環境を作ることが大切なんですね。それではまた・・・
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